高見トオルのプロフィールです。
兵庫県出身。起業前は通信業界の日系、外資、ベンチャー企業など5社に計30年勤務し、エンジニア、プロジェクトマネージャー、商品企画、組織改革リーダーなどを経験。
現在、社員一人ひとりの適性を活かして組織を活性化させることで、継続的な成果を出す方法を体系化し、フロー組織実現コンサルティングとしてご提案するとともに、改革のアイデアをブログやセミナーで管理職、ビジネスオーナーに向けてお伝えしています。
コンサルティングへの想い
初めて務めた会社は大企業ゆえのアンバー組織(軍隊的なヒエラルキー組織)でした。
しかし、配属された職場は特注システムを開発していたためか、グリーン組織的要素が多く主体的に自分の考えで動ける理想的な組織でした。
ここで多くのことを学び、さらに上を目指し外資系に転職しました。
転職した外資系企業は、なぜか官僚的に振舞う日本人が多く閉塞感がありました。
個性を活かせる自由な環境なのに、それを活用しきれず、逆に保守的になるのかもしれません。日本人の良さを活かす環境とはどんなものか考えるきっかけとなりました。
その後、1年間米国本社に出向し、多くの人と「人を活かせる組織」について語り合ううち、自分なりの解決方法が浮かんできて、帰国後現場で試行錯誤を繰り返してきました。
私が社会人として働き始めて以来感じていること、それは「利益を追求することより、人の気持をもっと優先するべき」ということです。
社員が自然に、生き甲斐を持って仕事を楽しめれば、利益は後からついてくる。
私がこのことを話すと大半の人は「それは理想だが、現実はそんなに甘くない。みんな、何かに辛抱して働いている、仕事とはそんなもの。」と言うのです。
ですが、私は職場での多くの社員の些細な所作や発言にいつも違和感を感じてきました。例えば、早めに懸念箇所を潰しておけば未然に防げることをせずに、火が出てから慌てて対応しています。仕事を早く済まそうとして無駄なことをしないでいたことが、結局手間が増えているのです。おざなりでなく、心底仕事にオーナーシップを持つこと、それは他人から強制されて出来ることではありません。仕事を好きになるには「仕事の仮面」を被らず、素のままの自分で会社に来ること。仕事も「自分の人生の一部」と思えることだと思います。
救世主である優秀なリーダーの出現を待たずに、自分の生活を犠牲にせずに暮らせる職場環境を作る方法の一つの解は「ティール組織」です。「出来る特定の社員」がいなくても全員で成果を出していくことが出来ます。ティール組織では社員は互いに争うことなく、職場の仮面を被ることなく、自然に暮らせる、いわば理想の職場となるでしょう。
私がやろうとしていることは、たとえティール組織にならなくても、利点は限りなく近づけていき、人の気持に関心を持った、きめ細かなマネジメントの実践です。
メンバー1人ひとりの感情を丁寧に聴き、意図せずやる気を削いでいる部分を改善していきます。
その結果、1人ひとりをフロー状態(=チャレンジする気力が湧き、ワクワク心地良くなる心の状態)に引き上げ、全員が一体化して動き出すようになるのです。
いくら変わりたいと思っても、従来のやり方から脱皮することは難しく、新しいアイデアはなかなか生まれません。まずは一歩を踏み出して試行錯誤しながら自ら生み出していく、そんな地道な組織変革を、社員の1人として成功させることが私の喜びです。